3種混合ワクチン、不活化ポリオワクチンの予防接種について
予防接種
2021.02.12
日本小児科学会より、3種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンも同時期に接種することを勧奨しておりますので、当院でも年長さんで3種混合ワクチンの追加接種をお勧めしています。
百日咳は、予防接種(3種混合または4種混合ワクチン)をしていても4歳ごろになると免疫が低下し、5歳ごろからかかってしまうお子さんの増加が問題視されています。小さいお子さんがいるご家庭では兄弟間で感染、重症化する可能性があり、小児科学会から小学校入学前に「3種混合ワクチン(DPT)」の追加接種(任意接種)が推奨されています。
おにいちゃんやおねえちゃんが百日咳にかからないように、赤ちゃんを守るためにも、年長さんになったら3種混合ワクチン(DPT)をお勧めしています。
同時にポリオについても、4回の定期接種を行った後、学童期以降(4~6歳児)の免疫を維持するため就学前の追加接種(任意接種)が推奨されています。この機会に年長さんで三種混合と不活化ポリオの予防接種をご検討ください。
3種混合ワクチン、不活化ポリオワクチンはお取り寄せになりますので、事前のご連絡をお願いいたします。
Q. どうして、3種混合ワクチンを追加接種する必要があるのですか?
1歳までに4回接種した4種混合で作られた百日咳抗体が、小学生になると6割が不十分な数値まで低下していることがわかったこと、百日咳の患者が小学生に多いこと、発病した小学生から赤ちゃんへ移すことへの懸念もあり、追加で予防接種をすることで百日咳を予防すべきという判断がされました。
Q. どうして、不活化ポリオワクチンを追加接種する必要があるのですか?
小学生において、ポリオの抗体が不十分であることが分かったからです。大人になってからも感染するリスクはあり、抗体が十分であることは重要です。