接種後の一般的注意事項

  1. 接種後30分程度はとくに注意深い観察が必要です。吐き気があり、顔色が悪い、呼吸が苦しそう、声が嗄れている。ぼーっとしていて、視線が合わない、声掛けに反応が乏しいなどある場合は、緊急で連絡・診察を受けてください。
  2. 入浴は問題ありませんが、接種部位をつよくこすらないでください。
  3. 接種当日は激しい運動は避けてください。その他はいつもの生活でかまいません。

不活化ワクチンに共通する副反応

比較的みられるもの

  1. 接種後から翌日にかけ接種部位に痛み、赤み、腫れがみられることがあります。通常、2~3日で消失します。とくに処置は不要で熱感や赤みがつよいときは冷やしてあげてください。
  2. 発熱やアレルギー反応として蕁麻疹がみられることがあります。注射直後から24時間以内、遅くとも48時間以内におこります。蕁麻疹の場合、受診が必要でとくに蕁麻疹以外に「呼吸が苦しそう」「声が嗄れている」「ぼーっとしていて、視線が合わない」などある場合は、救急で医療機関を受診してください。

まれな副反応

  1. ごくまれに、けいれんやアナフィラキシー(呼吸困難や血圧低下など重篤な全身性のアレルギー反応)の報告があります。これらは通常、30分以内におこることが多いため、接種後30分はすぐ受診できる体制でいてください。
  2. 血小板が減少し、紫斑がでることや脳症の報告もありますが、いずれも0.1%未満できわめてまれと考えられます。

日本脳炎ワクチンと急性散在性脳脊髄炎について

平成21年5月まで使用されていた日本脳炎ワクチンでは急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の報告が70~200万の接種で1回程度報告されていました。現在でも報告はありますが、まだ詳細な頻度は不明です。

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)

ほかのワクチンでも報告があり、頻度は日本脳炎ワクチンで特に多いものではありません。 さらにADEMはあらゆるウイルス、細菌感染の合併症でも発症しうるため、ワクチンの副反 応で発生しているか因果関係は不明です。

ワクチン接種後の場合は、通常接種後数日から 2週間程度経過して発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。

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