処方箋の内容を理解していますか

ポイント!

  • ​処方箋は、他院の診断や、治療法を読み取るための重要な書類です。
  • 過去の経過を詳しく知ることで、その患者さんに合った適切な治療が提供できます。
  • 診察時には、どうしてその薬が処方されているのかなど、担当の医師に確認するようにしましょう。

どんな薬が、どうして処方されているのかご存知ですか

保護者の皆さんは、お子さんに薬が処方された場合にどのような種類の薬が、どうして処方されているのか説明を受けられていますか?また、処方された薬をいつまで内服すればよいのか、中止するタイミングはいつなのかなど、薬の投与期間や効果判定の時期について説明を受けられていますか?

当院のように365日開院していると、以前他院を受診したお子さんが、症状の改善がない、前より悪くなった、と来院されることが度々あります。キャップスクリニックとしては、今までの経過をくわしく知ることでより適切な治療を提供したいと考ています。iPad問診やWeb問診を使用しながらこれまでの経過を伺うとともに「お薬手帳」を拝見し、その処方内容について質問させていただくこともあります。

処方箋に関するやり取り例

実際によくある、保護者のみなさんとの処方箋に関するやり取りをご紹介します。

患者さん(お薬手帳をだしながら)
「別の病院でこんな薬をもらっているんだけど、咳や鼻が一向によくなりません」

医師
「ではお薬手帳を拝見しますね。前の先生にはなんと診断されましたか?」

患者さん
「・・・はっきりとは言われていません。自分では風邪だと思います。」

医師
「確かに咳や鼻の薬がでていますね。」
「あれ?その他に抗生剤もでているようですよ。通常、風邪では抗生剤は使用しないのですが、これはなぜ処方されているのでしょうか?どのような説明を受けましたか?」

患者さん
「なんの説明もなく、お薬出しておきますねといわれただけです。近くの調剤薬局ではじめて抗生剤が入っていることを知りました。」

医師

・・・困ったな。
・・・どうして抗生剤が処方されているのだろう?
・・・診断は?
・・・この抗生剤は続けるべき?それとも変更するべき?
・・・そもそも必要なのだろうか?

​処方箋は大切な書類

処方箋は、他院の先生がおこなった診断や、治療方法を読み取るための重要な書類です。特に抗生剤や、喘息などの慢性疾患の薬を内服されている場合は、どういった病気でその薬が選択され、その治療効果判定をいつ行うのか、薬を中止するタイミングはいつなのかといった情報が非常に重要です。

こういったことを説明するのは、薬を処方した医師の義務ではありますが、日常診療では診察室で「お薬をだしておきますね」の一言しかなく、薬局で薬の説明を受けて初めてどういった薬が処方されているのかを知るといった現状があるようです。保護者の方が処方された薬の内容について充分に説明を受けておらず、お子さんの状態を理解することに苦慮することがあります。

保護者の皆様には、ご自身の事に照らし合わせて考えていただければ幸いです。ご自身が、どういった診断を受け(あるいは可能性を説明され)、どのような治療方針か説明を受けないまま薬が処方された場合、安心してその薬を内服することはできないと思います。これは大切なお子さんの場合も同様で、内容のよくわからない薬を飲ませることに不安を感じますよね。

そのため、保護者の皆さんがお子さんのご病気、状態を把握するために、処方箋の内容を理解することはとても大切なことです。

診察時には、

  • どのような診断か(あるいは何が疑われているのか)
  • どうしてその薬を飲むのか
  • その薬を飲むことで期待される効果は何か
  • いつまで内服するべきなのか

「お薬出しておきますね〜」の一言で終わったときには、必ず診断と薬の内容、飲み方をしっかりと保護者の方からも質問するようにしましょう。お子さんの健康を守るためには、病気や薬の知識を身につけ、そして、診察時に必要な情報を受け取り、医師と良好なコミュニケーションをとることが大切です。

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