子どもの病状は変わりやすい!症状の変化を見ることが大事

病状が変わると異なる診断がつくことも

お子さんの症状は変わりやすい

実は、病気が引き起こすいろいろな症状は時間とともに変化します。そのため、症状の出始めで受診した場合と、ある程度症状が出そろった段階で受診していただいた場合では、診断が異なることがあります。

特にお子さんの病状は時間とともに症状が大きく変化することがあります。くわえて、お子さんはご自分で症状を正しく訴えられない場合も多いため、病状の変化が分かりにくいという特徴もあります。

場合によっては、受診時に状態が安定していたにもかかわらず、ご帰宅後に状態が悪化してしまうこともあり、慎重に経過を見ていくことで病気の診断がつくこともあります。

変化することで診断がつくこともある

病気というのはただ単に一回の診察で診断がつかないことも多くあります。はじめは軽い症状でも、それが変化して新たな症状が出たりするなど、症状の程度が変化することで診断がつくこともあるということをご理解ください。

症状が悪化した際に、どのような時に再度受診をした方が良いのかを、いくつかの症状に分けて簡単にご説明させていただきます。

【症状別】再受診したほうがいい時は?

①熱

ウイルス感染による風邪の熱の多くは4~5日以内に改善することがほとんどです。もし万が一、4~5日以上も長く熱が続いてしまう場合には、再び医療機関を受診していただき、熱の原因に関して重篤な疾患がないかどうか、診察を受けてください。

熱以外にも、

  • 意識状態が悪くもうろうとしている
  • けいれんをしている

などの症状がある場合には、早めに受診するようにしてください。

②咳

咳についても、以下のような状態がみられる場合は、再び医療機関を受診してください。

  • 顔色が悪い
  • 咳込んで呼吸困難感が強い
  • 息を吐くときにヒューヒューという高い音が出る
  • 安静にして息をしているのにもかかわらず、息を吸うときに息が詰まってしまいそうな呼吸をしている

まだ授乳中のお子さんであれば、

  • 咳込んで、ミルクや母乳がほとんど飲めない
  • 立てつづけに咳をして呼吸がしづらそう
  • 息を止めてしまうような状態がある

などの場合には再度受診してください。

はじめは「風邪による咳」と診断していても、経過中に病状が悪化して気管支炎、肺炎を発症している場合もありますので、咳が続いていて、状態が悪化している時には、必ず再度受診するようにしてください。受診後に症状が変化していくことがあることを十分に理解してください。

③頭痛

頭痛の原因として重篤なものに、

  • 頭の中(脳や脳を取り巻く血管)の出血(脳の中の血管の奇形からの出血、頭をぶつけたことによる外傷が原因の出血など)
  • 腫瘍、血管の詰まり(脳梗塞)、
  • 脳を取り巻く髄膜にウイルスや細菌が感染する髄膜炎
  • 脳自体に病原体が感染して炎症や免疫反応をひきおこす脳炎・脳症

などがあります。

これらも、発症初期には軽度の頭痛のみが症状として出ている場合があります。来院時には神経学的な異常所見がなくても、病気が進行するにつれて症状が悪化し、そこで初めて診断がつく場合があります。

  • 頭痛がどんどん悪化し泣き叫ぶほどの痛みを訴える
  • 嘔吐の回数が増える
  • 顔色が悪い手足の動きが悪くなる
  • 意識がもうろうとしている
  • けいれんをしている

などといった場合には、緊急で救急病院を受診するようにしてください。

④腹痛

お子さんの腹痛はウイルス性胃腸炎や便秘によることが多いのですが、その中でも、虫垂炎(いわゆる盲腸)、腫瘍、腸重積、絞扼性イレウス(腸が何らかの原因で閉塞してしまう病気)、卵巣捻転、精巣捻転などの可能性もあります。

腹痛に関しては、

  • 腹痛の程度がひどくなり、背中を丸めてしか歩けないくらい痛い
  • お腹がぱんぱんに張っている
  • 顔色が悪い
  • 意識状態が悪くもうろうとしている

などと言った場合には必ず、再度受診していただく必要があります。場合によってはすぐに救急病院を受診したほうが良いほどに病状が変化している場合もありますので、ご注意ください。

医師に病状の変化を伝える

ここまでにあげたもの以外にも多くの症状がありますが、それぞれの症状について悪化傾向がある場合には、必ず再度受診をお願い致します。特に、お子さんの病気の診断には「症状の経過」を把握することが不可欠です。どのように症状が変化しているのかを保護者の皆様がしっかりと把握していただき、それを医師にお伝えください。

症状が悪化しお困りの際は、お気軽にご相談ください。受診の際には、スタッフより「見逃してはいけない症状の変化のポイント」や「ホームケアのポイント」を多方面から情報を提供してまいります。わからないこと、ご不安な点などがございましたら医師、看護師、医療クラークにお声掛けください。

できる限り、同じ医療機関での治療を

キャップスクリニックは、お子さんの症状の変化をいつでも見させていただけるように365日開院しております。同じ病院やクリニックで継続的に受診し、医師に症状を把握してもらうことは正確な診断・治療につながります。

病院やクリニックを転々と変えてしまうと、病状の変化を把握できないだけでなく、一貫した治療方針が立てられずに無駄な検査や治療を受けることになってしまう場合があります。できるだけひとつの医療機関で症状を診ていただくことをお勧めします。

関連記事

  1. はじめての離乳食

  2. こどもが熱中症になったら?症状と対処法、予防法を解説

  3. インフルエンザに感染したら?

  4. はじめに

  5. こどもが溶連菌に感染したら?

  6. お子さんのための小児科クリニックの選び方

PAGE TOP